人づくり・人づくり支援

ここでは私の「人づくり」「人づくり支援」に関わる活動を、

「教育」「その他」に分けてご紹介します。

人づくり支援(教育)

私が学生だった一昔前は、人に言われたことをやっているだけでもそこそこ楽しく生きていける時代だったような気がします。しかし、本当はそれではいけなかったのかもしれないと最近つくづく思います。自分の頭で考え、自らの手で道を切り開いていける…世界中のどこにいてもこうした力が必要な時代になりました。

(マシュマロ・チャレンジでチームビルディングを学ぶ様子)

未来に向かって、何にでも前向きに取り組み、自信を持って進める力(共感力・想像力・議論の力・発信の力)を育てるためには、たとえ私自身の価値観とは異なっていても、まずは彼らの価値観を尊重し、受け入れることが重要だと考えます。そして彼ら・彼女らがわくわくしながら新しい学びに向き合え、のびのびと自分の考えを主張できる環境(いわゆる心理的安全性の確保された環境)を作ることが、教員としての大切な役割であると考えています。

これから数年、数十年後に、関わった全ての学生さんが、私を軽々飛び越して、世界に羽ばたき活躍してくれること…これが私の一番かつ唯一の願いです。

(社会調査法のクラス:水曜5限のクラスが毎週大盛況でした…みんなよく頑張った❗)

人づくり支援(その他)

前職が専門職大学院の教員(芝浦工業大学大学院 工学マネジメント研究科)だったこともあり、多くの企業様から研修講師や講演の依頼をいただきました。社会人学生のみなさんや、様々な組織や団体での交流の中から気づいたのは、組織・団体としての悩みは、教育現場での悩みと本質が共通で、どちらも場作り、人づくりに課題を抱えているということです。

「両利き」の経営という言葉を知っていますか?これは経営学の世界ではAmbidexterousという言葉で研究が進められていたのですが、2010年代後半に気鋭の経営学者である入山章栄先生が書籍の中で「両利き」と訳されてから一気に広まりました。両利きの経営の「両利き」とは一企業において「知の深化(企業が持つ技術や知識をさらに高めていく行為)」と、「知の探索(新しいものを見つけようとする行為)」をバランス良く経営に取り入れていることを表しており、両利きの経営ができている組織は、イノベーションを起こせる確率が上がると言われています。

人は普段自分の利き手を使って生活していますが、もし「一日利き手を使わずに生活してください」と言われても、きっと誰も見ていないところでは利き手をそっと使ってしまうかもしれません。それくらい利き手ではない手を使うというのは困難が伴います。これは企業も同じです。日本では総じて「知の深化」が利き手の場合が多いようです。

   (公開講座の様子)       (企業研修の様子)

70年代の経済成長期は人口、マーケット共に拡大し続けており、キャッチアップ型のビジネスでは利き手(地の深化)のみを極めていても経済は活性化していきました。しかしながらその後長期間続く経済的な停滞は、利き手だけの経営から脱却できない経営が原因と言われています。イノベーティブな組織、イノベーティブな人材の育成は、どのように実現できるのでしょうか?これからも試行錯誤を重ねながら、このHPに記録していきたいと思います。

人づくりに関するリンク集

今までの担当科目

担当授業に関する広報

https://www.shibaura-it.ac.jp/news/nid00002469.html

MOSTフェロー(京都大学高等教育研究推進センター:2期生)としての活動

大学以外の場所での場づくりについては以下のサイトを御覧ください

https://researchmap.jp/katokyo/social_contribution